新築に丸太を使いたい!

梁をむき出しにして、モダンなカフェのようなリビングにしたい。とか、前の家に使われていた丸太を家のどこかに再利用してほしい。

という方がたまにいます。

丸太を使うとやはり”建売の家”でなく、”自分たちオリジナルの家”感が出る、一番のポイントと言っても過言ではないと思います。現に建売ではほとんど使われません。

 

今回は丸太を使って家を建てることについて書こうと思います。

 

丸太とは?

丸太とは、切り出した木材の皮を剥いだものです。木造住宅の材料はたいてい、105幅、120幅などに製材して使うのですが、製材をしていないものを丸太と言います

 

丸太といえば”ログハウス”をイメージの方が多いと思いますが、ログハウスは丸太をに井の字に組み上げ、家の躯体丸ごと丸太で作った家です。(角材で作る角ログもあります)

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今回はログハウスではなく、在来工法の家に丸太を使う場合のお話です。在来工法でも、丸太を使用することは少なくありません。

昔の家の小屋裏などにも、よく使われていたので、小屋裏を除くと案外ドーン!ドーン!と入っているかもしれません。

 

今までで一番衝撃を受けたのは彦根城。

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圧巻でした。うねうねと曲がった梁は、大工さんの腕が試されます。

丸太というと私たちの業界では上の写真のような丸太梁を思い浮かべますが、丸太の柱というものもあります。

 

丸太柱・丸柱

丸太柱はその名の通り、丸太を柱にすることです。四角く製材された柱ではなく、丸い形状のまま柱として使用します。

床の間にある床柱が一番身近な丸い柱かもしれませんが、あれは床柱(とこばしら)と言って、特に構造の耐力はなく、後から取り付けるオシャレ専門の柱です。

 

丸太柱はドーンとまっすぐ伸びた大黒柱として、構造の要に使うことが多いです。サイズは150φくらい~300φ以上ものも使用します。お城やお寺、保育園の体育館などではもっと大きなものを使うこともあります。

丸太柱は壁の中に隠せるわけもなく、きれいに磨いてツルツルスベスベにして化粧で見せます。

 

中には枝の部分も少し残した状態で使うこともあります。家の中にシンボルツリーがあるような感覚にもなりますよ。

 

丸太梁

丸太柱より、こちらの方が多い使い方です。

梁は柱と柱に渡すようにかける、ヨコ向きに使う材料です。(構造材の名前の詳しい説明はこちらでどうぞ)その梁を丸太にすることができ、丸太梁と言います。丸太梁は昔は小屋裏の見えない部分に使うことが多かったですが、今は吹き抜け空間に化粧(構造を見せること)で使うことが多く迫力存在感があり、頑丈カッコイイです。

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6.5Mと4.5Mの丸太。お施主さんの長屋に使っていた丸太を色を塗って再利用しました。

 

 

真っ直ぐなものも使いますが、アーチのように曲がった丸太や、左右だけカットして整えた丸太(タイコと言います。)もよく使用します。彦根城のようにあそこまでうねうねした材料は使ったことはあまりありません。

 

 

 丸太と製材の加工の違い

丸太と製材、加工するうえで、何が違うかというと、機械加工できるかできないかです。

 

製材は今はほとんどプレカットされて現場に運ばれます。プレカットというのは、あらかじめ製材の長さや継ぎ目部分(継ぎ手、仕口と言います)を機械でカットして現場で簡単に組み建てられるようにすることです。

昔大工さんが長さを測ってカットし、一か所ずつ継ぎ手・仕口を作っていた作業が、今は機械加工で出来てしまうのです。このおかげで現場でゴミが出ずに済み、工期の大幅短縮が可能になりました。

 

そのプレカットが出来ないのが丸太です。丸太は今でもほとんどの場合、大工さんが手で刻んで加工します。一部機械で加工できるプレカット屋さんもありますが、単純な加工のみ。全部自動で加工できるわけもなく、機械操作する人の手間もかかります。

丸太だけでなく、丸太の周りに接続する製材も多くは大工さんの手加工になります。機械で作ってくる継ぎ手・仕口と、大工さんが作る継ぎ手・仕口が違うからです。

そのため、丸太の加工は高くなり、追加加工料金がかかります。化粧材だと余計にです。

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先ほどの写真の、建て方時の写真。壁の付く前を見れば、丸太のかかる(接触している)梁や柱が分かると思います。その部分は丸太と同じく大工さんが手で加工します。

丸太梁の上に立っている小屋束は機械加工でいけます。

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値段は大工さんの加工の手間によって変わります。「これなら1日でできるよ」と言われれば、丸太の価格と1日の日当のみ。

6Mくらいまでの、他の材料と絡みがないシンプルな梁であれば、丸太の価格も加工賃もそこまで高くはならないし、運賃も別で取られたりはしないと思うので、見積もりしてもらってみてはどうでしょう?

 

例えば、丸太柱なら、

柱の上部にほぞを付ける、柱の下部に袴加工(土台と重なる部分を削って、土台に丸太柱がすこっとハマるようにする)…1日

 

丸太梁なら、

4Mの両端の仕口、製材の丸太にかかる仕口の加工…2日

くらいで出来てしまいます。大工さんの日当や、工務店での取り分もあるので、具体的にいくらとは言えませんが…

 

大工さんにとっては腕の見せ所。工務店、材木屋さんにとっても、丸太の目利きはテンションの上がる作業。きっと思い入れのある家に仕上げてくれると思います。

 

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YU

YU

おうちを建てたい注文者と工務店などのつなぎ役「現場代理人」という仕事をしています。注文者・設計士・大工・業者との打合せから材料発注、現場指示、管理など、円滑に施工完了までをサポートします。義兄のお手伝いでおうち作りのアドバイス記事を執筆中。 子供のことや、奥さん手作りの子供の知育おもちゃも紹介しています。
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