この間打合せした方に
「洗濯物は外に干さないのでベランダは要りません。」と言われました(‘Д’ll)
実はこういう方、最近増えてきています。
・隣接する建物からの視線が気になる
・家を空けている時間が長い
・盗難防止
・花粉や黄砂、PM2.5が付着しないように
など、防犯面や健康面、生活パターンなど、様々な理由から毎日の洗濯物を部屋干しする方が増えているんです。
せっかくカラッと乾いても、仕事が終わって帰る頃には湿ってしまったり、朝晴れていても最近は夕立とかゲリラ豪雨が多いですしね。雨がザーザーなのに干しっぱなしにしていたら、留守だというのもまるわかりになってしまいます。
部屋干し専用の洗濯洗剤もたくさん出ています。部屋干し専用のものはニオイの元となる雑菌の増殖を防ぐ成分が多く含まれているものなんですが、梅雨の時期以外にも需要は増えているようです。私の黒い服も、部屋で干しても臭くならないんでしょうか…私は天日しか信じられないんですが…家の事情は様々です。
それどころか洗濯物自体、干さないという選択をした家もあります。どういうことかはこの記事の最後の方に触れることにして…
まずは部屋干しする方への干し場所の提案です。
部屋干しに最適な空間
洗濯物の部屋干しのイヤなニオイの原因は、細菌の増殖によるもの。細菌は湿っている状態で増殖するので、速く乾けばその分細菌の増殖を抑えられ、ニオイは気になりません。
洗濯物を早く乾かすには、日当たり、風、湿度が重要。日当たりがよく、風が通り、乾燥している場所に掛けておけば早く乾きます。
それができる場所といえば…
サンルーム
日当たりバッチリのサンルーム。最近需要は高まりつつあり、近所を散歩していても数件見つけることができます。
サンルームなら晴れている日も雨の日も関係なく干せ、干しっぱなしにしていても問題なし。盗難の心配も減少します。
花粉や黄砂、PM2.5からだけでなく、鳥のフンを落とされるなどの被害にも遭いにくいです。
ただメリットばかりでもないので、また今後、デメリットなどの記事を書く予定です。
浴室
浴室は湿気が多い場所の反面、乾きやすい素材でできており、浴室乾燥機を付ければ洗濯物を乾かす部屋として使えます。
ただ、浴室乾燥機が付いていないと、全然乾きません。奥さんが脱衣所の温風ヒーターをつけて、ドアを閉め切って乾かそうとしたことがあるんですが、数分後にドアを開けたらスゴイ湿度の高い、サウナのような空間になっていましたw浴室で乾かすには除湿機能が大切です。
ただ、干すスペースが限られているし、風呂として使う時間もあるので、家族が多いと難しい場所です。
リビング
リビングはたいてい日当たりの良い場所に配置しますし、大きな空間で人の動きもあり、空気の流れもあるので乾きやすい場所です。
ただ、お客さんなど来た時には恥ずかしいですよね。毎日リビングで部屋干しということなら、部屋干し専用の空間を作って、目隠しになるシェードなどを下せるようにしておくと良いかと思います。
吹き抜け・2階のフリースペース
吹き抜けも採光を考えて作るし、冷暖房の効きを良くするためシーリングファンを付けるなど、空気の流れにも気遣う空間なので、乾きも良い場所です。吹き抜けにせり出すように干したり、吹き抜けが見下ろせる2階のフリースペースを干し場に使うのも良いです。手すりなどにバスタオルなども掛けられます。
来客時にもさほど気にならないのではないでしょうか。
縁側・リビングのカーテンレール
陽の光を浴びつつ室内に干せる場所です。カーテンが湿気を吸い、カビの発生が心配なので、乾きの早いレースカーテンにしておくと良いと思います。
部屋干しのためのアイテム
室内干し用で便利なアイテムをいくつか挙げておきます。
上げ下げの操作は手動、壁スイッチ式、リモコン式の3種類。
竿も1本のタイプと2本のタイプ、最大5本通せるのものも選べます。
よくアパートに付いているものです。 必要のない時は取り外すことも可能です。洗濯機近くに付けて、ハンガー掛け兼、仮の干し場にしたり、使用後のバスタオル掛けにもオススメです。
スタイリッシュで収納もコンパクト。 同じメーカーで形の違う(X型とか)商品も多数あるのでチェックしてみてください。
パラソル型の物干し。2段のものと3段のものがあります。メーカーによってタオルを掛けられる枚数が違うところ、丈夫さ、倒れにくさなどチェックして選ぶと良いと思います。
我が家も似たものを使っています。普段は2段で使用していますが、週末、保育園児2人の洗い物が多くなると3段に増設します。
この商品も3段のものを2段にも組み替えられます。(amazonレビューにて確認)
洗濯物を早く乾かすコツ
ここからは奥さんが良くしている早く乾かすコツをご紹介します。TVでよく見る方法だけでなく、奥さん独自のものもあります。間取りや物干しの設置位置を考える際のヒントも見つかるかもしれません。
洗濯物を干した下にくしゃくしゃにして広げた新聞紙を置く
乾いた新聞紙が湿気を取って早く乾きます。珪藻土マットなんかも効果があると思います。
もっと言えば干し場の壁が珪藻土や漆喰だったり…エコカラットだと最強ではないでしょうか?
筒状に干す
空気が通りやすいように筒状に干します。ズボンの場合、胴回りを広げて。専用のピンチも100円ショップに売っていますが、それを買わずとも2本のワイヤーハンガーに前側、後側をそれぞれとめて干したり、ハンガーにいつものように干した後、突っ張り棒で胴回りを前後に広げるというのも良いです。
洗濯物に風をあてる
洗濯物が乾くためには太陽光以外に風が大きく影響します。しかも、洗濯物に直角にあたる風より、平行に通り抜けるような風!なので、扇風機などを使って洗濯物に平行に風が当たるようにすると早く乾きます。
室内にランドリースペースを作るのなら、エアコンに平行に室内干し用の竿を設置するとエアコンの風が洗濯物に平行にあたります。
外側に長いもの、内側に短いものを干す
外側に長いや面積の大きいもの、内側に短いものを配置し、アーチ状に干すと風の通りが良くなり、乾きが早くなります。
我が家の場合、外側の長いものはバスタオル。あまりやっている人を見たことがありませんが、バスタオルは2つの角を洗濯ばさみでとめてマントのようにハンガーに干しています。物干し竿に2つ折りに干す方が多いと思いますが、乾くのが断然早いし、スペースも取りません。
温かいお湯で洗濯する
こちらは早く乾かすというか、生乾きのニオイを削減する方法です。
風呂の残り湯で洗うと雑菌が付くと言われた時代もありましたが、最近はまた残り湯での洗濯が見直されてきています。
温かいお湯で洗うと汚れが良く落ちるからです。従ってニオイの原因の細菌も減ります。天気の悪い日は特に、風呂を出た直後のお湯で酸素系漂白剤を入れて洗っています。酸素系漂白剤は漂白目的ではなく、除菌のため。この漂白剤は50℃前後で一番威力を発揮しますが、服の洗濯表示にも40℃というものが多いので風呂を出た直後の湯温が最適。
風呂の残り湯を使うのは嫌だという方は、洗濯機にもお湯の出る水栓を付ける方もいます。ちなみに洗濯機の耐熱温度は50℃くらいだと言われています。
そもそも洗濯干すのもやめてしまえ
こんな方もいます。乾燥機付きの洗濯機に変えてしまうという荒業です。荒業と言ってはいけませんね。とっても合理的な考え方です。洗濯→乾燥までやってしまえば毎日の洗濯の干す→取り込むの手間が省略でき、洗濯機から出した後、たたむだけになってしまいます。乾燥機を使っている方はニオイが気にならないだけでなく「ふっかふかになる」と感動していました。
乾燥機付きの洗濯機も良いですが、ガス乾燥機、『乾太くん』を付けた方もいます。洗濯機と別になっているので、移し替えの手間はありますが、洗濯機と別にすることで故障した時のリスクを減らせます。あと、我が家では「あっ!洗濯機に入れ忘れたっ!」ということがしょっちゅうあるため、水が入っている途中で開けられないドラム式は困るのです。そんな方には『乾太くん』の方がオススメです。
ガスは3種類のガス製品(ガスコンロ、ガスファンヒーター、ガス乾燥機、ガス湯沸かし器など)を併せて使用すると割引になったりするので、すでに2種類使用中の方はガス屋さんに相談してみると良いです。
乾太くんを毎日使っている方はベランダは要らなかったなんて声も聞きます。
でもベランダは布団などを干したい時にも使うので、なかったらなかったで困ります。ベッドだったとしても、掛け布団、客用の布団などの干し場は必要です。
あと、乾燥機を使えない衣類が思っているよりたくさんあります。オシャレ着とかコートくらいかな~と思ったら大間違い。普段着ているものでも乾燥機×とかいてある服は多いです。それもあるので、ベランダなどの干し場を要らないと判断するのはご注意ください。
一番下の右から3番目。○□に×印が乾燥機NGマークです。