梅雨ですね。今年は雨も程よく振り、梅雨の中休みも程よくあり、洗濯物が乾かないとか、ジメジメするということなく、割と快適に過ごせていますが…局地的な大雨、はたまた雨が降らずにお困りのところもありますよね?お住まいの地域はいかがでしょうか?
梅雨の中休みに外へ出ると驚くのが、草の成長のハヤさです!!!水を得た雑草…すごい勢いで伸びますね。今年度に入ってもう3度、会社のビーバーを持ち帰ってきて草刈りをしています。
草刈りをする手間を省きたいお家には防草シートがオススメ。ウッドデッキの階でもサラっと触れましたが、ウッドデッキの下は影だから大丈夫…と思っても、デッキの隙間から差し込む光だけでグングン雑草は伸びます。
あと、隣との境が近く、入りづらいような場所など、手が届かない所にもひいておくと草取りの手間がかかりません。
他にも空き地を持っている方、近隣に迷惑がられていませんか?草が多いと虫の発生源となり、「お隣さんが草刈りをしないから、蚊が多くて困る。」なんて言われているかもしれません。
また、人工芝の庭を作りたい方にも。人工芝を敷きつめれば草ははえてこないと思っている方もいるかもしれませんが、芝が入れ込んである穴から、人工芝の継ぎ目からでも草ははえてきます!!人工芝の施工前にも、防草シートは必須です!
庭に砂利を敷きたいという方も、砂利の前に防草シートを敷いておくと草取りがうんと楽になりますよ。
防草シートのチェックポイント
防草シートとはその名の通り草を防止するシートです。草を防止するためには、光を遮ることが重要。なので購入する時は出来る事なら光に透かしてみることがオススメ。ホームセンターなど、丸まった状態で梱包されているのでなかなかやれませんが…大きい所だともしかしたら見本が並んでいるかもしれません。
パッケージに拡大した見本が載っていることは多いので、参考にしてみてください。
そして丈夫かどうか。これはパッケージに耐用年数が書いてあります。多いのは8年とか、10年とか…。ただ、JISなどの定められた規格がないので、メーカーが独自の方法で検査して算出した年数で、ほとんどのものに”環境により前後する旨”が書かれています。あくまでも参考までに…というものです。防草シートの上に砂利を敷いて車などで踏みつけるという場合は破れやすいので、『砂利下用』というものがオススメです。
他にも雨が降った後、ちゃんと土に水が染み込んでいく、透水性の良いものである必要もあります。雨の後いつまでもぬかるんでいたら困りますもんね。ま、これはそこまでチェックしなくても防草シートとして売られている物であればクリアできているはずです。
あと、自分で敷くのであれば、施工がしやすいものを選ぶのも大事だと思います。柔らかいとか、切りやすい薄手のものとか。
防草シートの種類は大きく分けると
・不織布タイプ
・織物タイプ
の二種類に分かれます。2つのタイプの使い分け、これ、結構重要です。
不織布タイプの特徴 メリット・デメリット
不織布は繊維を織ることも編むこともなく絡み合わせて作られたシートです。身近なもので言えばマスクとか、お掃除シートなどもそうです。防草シートはそれの黒や茶、緑色で、もっと頑丈に作られたもの。中にはゴム製?ラバー??と勘違いするほどシッカリしたものもあります。
継ぎ目からにゅるんと出ているのは接着剤です。
不織布タイプのメリット
・強度が高い。
・葉先の尖った雑草、スギナやイネ科の雑草(チガヤなど)にも有効。
・むき出しで使用しても劣化しづらい。
・カットしてもほつれない。
不織布タイプのデメリット
・値段が高い。
スギナやチガヤは地下茎で増える、繁殖力の強い雑草です。その上葉先が鋭く、防草シートを貫通しやすい雑草なので、コレがはえていた土地に防草シートを使うなら、高くても不織布タイプがオススメ。その中でも繊維の粗いものでなく、密なものを選びましょう。
あと、使っていない土地をしばらくの間覆っておきたいという場合もこちらがオススメ。むき出しにしておいても織物タイプより劣化しないです。
防草シートの中で一番有名、最強と言われているのが、ザバーン
デュポン ザバーン 防草シート 240グリーン 1M×30M
耐用年数は10年~15年以上です。砂利下にも使えます。
私はこれも使ったことがあります。
耐用年数は8年~10年。
ピンはこちら。
織物タイプの特徴 メリット・デメリット
こちらは縦横に繊維を織りこんで作られたシートです。
こちらの方が見たことのある方は多いのでは…?
これを使ったことはありますが、耐用年数は4~6年です。
ピンはこちら。
織物タイプのメリット
・引っ張り強度が高い。
・耐用年数が短い。
・基本的に安い。
織物タイプのデメリット
・葉先の尖った雑草、スギナやイネ科の雑草(チガヤなど)は貫通しやすい。
・1ヶ所破れるとそこから裂けやすい。
織物のタイプはこの前100円ショップにも売っていました。安すぎるものは対応年数をチェックしてくださいね。書いていないものはせいぜい1年と思ってください。
あきらかに耐用年数越えの状態…
防草シートの敷き方
整地
ショベルカーで表面をならす。自分でやるなら草抜きをし、平らにならす。(草抜きもこれで最後だ☆)
上に砂利を敷く場合は仕上がりから-5cmくらいは鋤土(すきど)する。
大きな石などがあると杭が打てないので撤去しておく。
防草シートを敷く
防草シートを敷き、杭やピンで固定する。
端はチョークなどで印を付け、少し大きめにカットする。コンクリートなどとの接地面は接着剤でとめる。
杭やピンの間隔、シートの重ねあわせる幅などは説明書に従う。
コンクリートとの接地面をピッタリと接着していないと、こんな感じでスキマから雑草がはえてきます。
防草シートを敷いた後、上から人工芝を敷いたり、砂利を入れたりすれば、ほぼ手入れの必要のない庭の完成です。
防草シートの上に砂利を敷くと思いがけないメリットもあります。それは砂利の沈下を防ぐこと。砂利は踏んだり、車で乗って締め固まっていくと土の中に埋もれていくんです。それが防草シートを敷くと砂利と土が混ざることがないので、沈下を防止できます。草抜きいらずで砂利も沈下しません。
他にもぬかるみのひどい場所に敷けば ぬかるみを緩和出来たり、水はね・泥はねを防止するいう効果もあります。