このところココにコンセントがあったらな~とか、テレビのアンテナの位置もこっちではなくこっちにあったらな~とか思うことがあります。
我が家は借家なので自分たちでコンセントの位置を決めたわけではないのですが、新築して、自分で位置を決める時にはやはり後悔したくないという気持ちがあります。今回はコンセント位置について考えてみましょう。
ただ、注意したいこともあります。
コンセントの数は固定資産税にも影響してきます。無駄にあちこちに付けすぎると税金が上がるので、必要・不必要を見極めることが大切です。
まず、電気設備の専門業者に図面(配線図)を作ってもらいましょう。それをもとに、コンセントが必要な家具・家電をチェックします。
この段階で家具・家電の位置もあらかた決めなければいけません。そうすると必要・不必要も見極めやすいと思います。
キッチン・ダイニングのコンセント
・IHクッキングヒーター(アース必要)
・冷蔵庫
・換気扇(アース必要)
・キッチンボード(炊飯器、オーブン・電子レンジ(アース必要)、トースターなど)
・キッチンカウンターや調理台周辺(ポット、ミキサー、フードプロセッサー、ハンドミキサー、コーヒーメーカー、ホームベーカリー、ケータイの充電など)
・ダイニング周辺(ホットプレート、卓上鍋、ミシン、PCなど)
・扇風機・暖房器具
・ウォーターサーバー
・掃除機
・IHクッキングヒーター(アース必要)
・冷蔵庫
・換気扇(アース必要)
・キッチンボード(炊飯器、オーブン・電子レンジ(アース必要)、トースターなど)
・キッチンカウンターや調理台周辺(ポット、ミキサー、フードプロセッサー、ハンドミキサー、コーヒーメーカー、ホームベーカリー、ケータイの充電など)
・ダイニング周辺(ホットプレート、卓上鍋、ミシン、PCなど)
・扇風機・暖房器具
・ウォーターサーバー
・掃除機
冷蔵庫のコンセントはホコリがたまっているのを確認しやすいよう、床から2Mくらいの高さに付けます。それもあって冷蔵庫は簡単に位置を変えられない家電の一つです。
ポット、ミキサーなどの調理台周辺のコンセントは、アイランド型キッチン、I型キッチンであれば、キッチンボード側に、カウンターキッチンであれば調理台奥の立ち上がり壁に付けることが多いです。パナソニックのキッチンであれば調理台手前にオプションで付けられます。コードが調理台の上を通らず、邪魔にならない&衛生的です。
分かりにくいですが立ち上がり壁に横向きにコンセントを付けた例です。そう、実はコンセントって横向きにも付けられるんです。スペースの取れない部分などでも相談してみてください。
調理台周辺のコンセントはたとえIHであってもコンロ付近や、水を使うシンク付近には付けません。
キッチンボードのコンセントはキッチンボードに付属のコンセントを使えば3つくらいの家電が使えると思いがちですが、最近の炊飯器やオーブンレンジはワット数が高いので、単独回路にした方がブレーカーが飛ばず安心です。
ダイニングの卓上鍋用のコンセントはキッチンカウンターがある場合、カウンターのコンセントで共有することが多いですが、テーブルの下に収納式のフロアコンセント(床に設けるコンセント)を付ける方もいます。ダイニングテーブルでミシンやPCを使う方にも良いかもしれません。
リビングのコンセント
・テレビ
・DVD・ブルーレイレコーダー
・テレビゲーム
・PC・プリンタ
・扇風機・暖房器具
・エアコン(アース必要)
・こたつ
・マッサージチェア、運動器具
・電子ピアノ
・シュレッダー、鉛筆削り
・アイロン
・掃除機・お掃除ロボット
・テレビ
・DVD・ブルーレイレコーダー
・テレビゲーム
・PC・プリンタ
・扇風機・暖房器具
・エアコン(アース必要)
・こたつ
・マッサージチェア、運動器具
・電子ピアノ
・シュレッダー、鉛筆削り
・アイロン
・掃除機・お掃除ロボット
テレビを壁掛けにしたいという方はテレビの型番を教えてもらえればテレビの裏側にコンセントを隠すように付けることができます。壁掛けのテレビから、テレビボードの中のレコーダーまでつなぐHDMI端子(昔、赤白黄の3本だったコードです。)を壁の中を通すことも増えてきました。
テレビのコンセントはアンテナ付きのものなので、位置を動かしにくい家電です。壁掛けならなおさらですし、テレビボードも作り付けで依頼される方が増えています。
エアコンはリビングの場合、200Vのコンセントが多いです。その方が広い部屋を早く涼しく・暖かくできるからです。前の家で使っていた100Vのエアコンを使いたいようなら、コンセントも100Vにしておかないといけません。ここは確認しておいた方が良いです。
エアコンの位置を決めると室外機の位置もほぼ決まります。たいていエアコンの付く外壁の真裏。配管が短く済むからです。室外機からは熱風も出ますし、騒音もあります。図面には載っていない周囲の家や状況にも気遣いたいところです。
脱衣所・洗面所のコンセント
・洗濯機(アース必要)
・洗面化粧台(ドライヤー、髭剃りなど)
・暖房器具
・換気扇(風呂はアース必要)
・洗濯機(アース必要)
・洗面化粧台(ドライヤー、髭剃りなど)
・暖房器具
・換気扇(風呂はアース必要)
ドライヤー、髭剃りは洗面台にあるコンセントというイメージが強いですが、最近はカウンターのみの洗面台で、壁に鏡を取り付けるタイプも多く、洗面台にコンセントがない場合は壁に必要になります。
ニッチ(壁をくぼませた飾り棚のようなもの)を作って、ドライヤーや髭剃りを掛けたいという要望もありました。
浴室暖房を付けない場合、ヒートショック予防のために暖房器具を付けたいという方もいます。暖房器具を置けるほど広くない脱衣所には壁付けの暖房器具もあるので、高めの位置にコンセントがあると便利です。
我が家でも壁付けのを使っています。洗濯機のコンセントと一緒に使っています。
壁が板張りなので、裏側に耐火ボードを張ってから付けました。
←我が家のはこちらの旧型です。
『脱衣所 暖房 壁掛け』で検索
トイレのコンセント
・温水暖房便座(アース必要)
・換気扇
・暖房器具
・温水暖房便座(アース必要)
・換気扇
・暖房器具
ヒートショック予防に人感センサー付きの暖房器具を置く方が増えています。
新築の場合、換気扇用は天井・壁内に配線がされます。トイレの奥に温水便座用のアース付きのコンセントがひとつ必要なわけですが、2口にしておけばひとつ余るので、暖房器具もそこで取れると都合が良いです。
置きたい位置と、暖房器具のコードの長さにもよりますが…暖房器具のコードが出入りの動線を通り、引っかからないかはチェックしましょう。
廊下・階段のコンセント
・掃除機
・ナイトライト(足元灯)
・掃除機
・ナイトライト(足元灯)
階段はたいてい上下の照明のスイッチの足元。掃除機が届かない場所ができないように配置すると良いですね。
子供部屋・寝室などのコンセント
・勉強机(鉛筆削り、ケータイ充電)
・テレビ
・PC・プリンタ
・電子ピアノ
・ベッド(読書灯、ケータイ充電など)
・介護用ベッド(アース必要)
・扇風機・暖房器具
・勉強机(鉛筆削り、ケータイ充電)
・テレビ
・PC・プリンタ
・電子ピアノ
・ベッド(読書灯、ケータイ充電など)
・介護用ベッド(アース必要)
・扇風機・暖房器具
テレビのコンセントは必要・不必要が真っ二つに分かれるところです。
子供部屋は大人が家具の位置を決めず、子供自身が模様替えを楽しめるようにコンセントを配置しておいてあげると良いですね。
クローゼットのコンセント
・掃除機の充電
・掃除機の充電
掃除機の充電を見えないところでしたいという希望のお家に付けたことがあります。充電が終わったことに気付きにくいのであまりおすすめはしません。
お掃除ロボットを扉のないオープンなクローゼットや、階段下など見えづらい場所に付けたいという方は多いです。
ウッドデッキ・ベランダのコンセント
・掃除機
・車用掃除機
・高圧洗浄機
・掃除機
・車用掃除機
・高圧洗浄機
我が家は家の中の掃除をするときにウッドデッキのコンセントも使っています。何部屋にもまたがったウッドデッキ・ベランダには、コンセントがあると掃除機をかける時にも便利です。 もちろんウッドデッキも掃除機をかける方もいると思います。
家の外周回りのコンセント
・防犯灯
・給湯器
・凍結防止帯
・外用洗濯機
・高圧洗浄機
・電気自動車用充電器
・防犯灯
・給湯器
・凍結防止帯
・外用洗濯機
・高圧洗浄機
・電気自動車用充電器
凍結防止帯とは、寒冷地で使用する、水道管が凍るのを防止する機械です。
外回りのコンセントは雨に濡れないよう、保護されたものになります。外周回りのコンセントは全てアースが必要です。
コンセントが付けられない場所
奥さんは親が家を新築した高校生の頃、家具の置き場を決めて、細かく壁から何センチのところにコンセントが欲しいと指示を出したそうですが、位置が10センチほど違っていたそうです。
コンセント位置のせいで家具はを壁ピッタリに置けなかった。と20年経った未だに根に持っています。
指示した位置の壁の中にちょうど柱があり、コンセントが付けられなかったのでしょう。(そうだったとしても、要望に沿えない旨の連絡はすべきですよね。)平面図には柱の位置が☒(□に×)で記されています。その部分には取り付けられません。
高さで言えば胴縁の入る位置には付けられません。
ウチの会社では455ピッチで胴縁を入れるので、コンセントはそれを嫌った位置、床から30cm、1.2M、1.4M、2Mに付けるコンセントが多いです。(コンセントボックスの中心の位置)
床から30cmの位置がが主なコンセント。1.2Mが照明などのスイッチ(フリーダムは95cmと少し低め)、1.4Mが電気温水器やインターホン、2Mが冷蔵庫の位置です。胴縁をズラすこともできますが、高さを指定する時はそのあたりを気にするといいかもしれません。
配線をしてボックスが入り、壁の下地材に穴が空けられていたとしても、壁を張る前なら柱の右側から左側へ…少し高い位置へ…など、多少の移動は可能なので、代理人さんに相談してみてください。
必要・不必要の見極めるには
たくさんの家具・家電を挙げましたが、全てに1つずつコンセントが必要なわけではありません。
部屋ごとに電気を使用する家具・家電を書き出し、使用するイメージを膨らませて欲しいのですが、
- 1つのコンセントにはたいてい2口の差し込み口がある。(2つまでは使える!)
- アースの要・不要もチェックする。(図面には『E』と書かれています。)
- 常時挿しっぱなしのコンセントと、たまに使うだけのものを考える。(同時に使わないなら、使う時にだけ挿せればいい)
- 延長コードも上手に利用する。
- 容量を守る。
これを頭に入れてコンセントの必要・不必要を見極めましょう。タコ足配線はおすすめはしませんが、PC周辺などは雷ガードの入ったスイッチ付きの4~6口ある延長コードなどを利用する方が多いと思います。ショートしたり、ブレーカーが落ちたりしないよう、容量を守ることが重要です。
このあたりを頭に入れながら、コンセントの必要・不必要を見極めましょう。