家のできるまで

おしゃれでかっこいいオリジナルな外構や玄関…ローラーストーンで石貼り風を安く実現!

オシャレな外構 石貼りはどう?

石貼りの外構に憧れている方は少なからずいるのではないでしょうか…?

業界用語では乱形石貼り…ということが多いでしょうか。ランダムな敷石と言うと分かりやすいかもしれません。いろんな形の石を貼り合わせて、世界で一つだけのオリジナルな外構を作ることができます

長崎県のグラバー邸では、ハート型の石があると有名で、探したことがある方もいるのではないでしょうか?

ただ、石貼りというのは厚みの不揃いな石を形を見ながら組み合わせていくため、左官屋さんのセンスも必要で、工期も長く、費用も掛かります。

その上、オリジナル感を出すのは難しく、左官さん頼み。選べるのは石の色合い(オレンジ系かグレイ系か)くらいです。

 

これが、工期も最短2日オリジナルのマークを入れたり、手形、名前などを入れたりもできる斬新な敷石を作る方法があるというので、施工するところを見学に行きました。

 

斬新な敷石風…ローラーストーン

施工1日目

見学しようと思って行ったのですが…もう石型は出来上がっていました。午前中に作り終わり、業者さんは帰ったところでした。早い…

そう、石を一枚一枚並べて作っていくのではなく、目地になる部分にテープを貼り、その上にモルタルで厚みを作り、テープをはがす…そんな方法であっという間に石貼りのような仕上がりにできるのです。

テープの貼り方を工夫すれば、ハート型を作ることも、マークやお店のロゴを入れることも可能です。

モルタルが乾く前に家族の手形を入れたり、名前や日付を入れたりすることもできます。

 

施工1日目はこれで終了。乾いて固まるのを待ちます。

 

施工2日目

施工2日目は目地のところに色を付けます。その後、ローラーストーンと言う名の通り、ローラーが登場します。

今回の場合は白、薄いベージュ、少し濃いめのベージュの3色を、ローラーに付けてコロコロと色を付けていきます。

塗装の匂いもきつくなく、室内にも施工できます。(写真の家もドアを開けて玄関の土間も施工しています。)

 

これも業者さんのセンスが必要ではありますが、業者さんはちゃんと施工の仕方を研修で学び認定試験をクリアした上で施工しているので安心です。

ローラーが入らない細かい部分や、はみ出た部分を刷毛で塗り直します。

乾いたらコーティングを施し、完成。コーティングすることによって、雨風での劣化を抑えられます。

車が止まるような駐車場などでも施工できます

 

ローラーストーンのメリット・デメリット

工期が短く、コストも安い

本当の石貼りは工期が長く、その分手間賃もかかります。

材料でみても、石貼りではたくさんの石とモルタル。ローラーストーンであればモルタルのみ。車に積み込むのを想像しても全然違います。もちろんテープ、ペンキ3色、ローラーなど、道具は必要になりますが、石貼りであっても様々な道具が必要です。

コストが安いのは石貼りと比べてです。普通の四角いタイルと比べればローラーストーンは高いです。

厚さがわずか 2mm程度。タイルの上からも施工できる

石貼りだと石の厚み分を考えて施工しなければいけません。本物の石を割って作ったものなので厚みは均一でありませんが、石の厚さは9mm強。水勾配を考えて、私は仕上がりから5、6cmくらい低く下地のコンクリートを施工した後、左官屋さんに石貼りの施工をしてもらいます。

ということは、逆に言えば石貼りにすると5、6cmくらい厚みが出てくるということです。リフォームや、後で石貼りの施工が決まると、コンクリートをそのくらい削らないといけなくなる…コンクリートを削る作業は、本当に大変で、私も気が萎える作業の一つです。

そんな時こそ、このローラーストーンの出番です!

ローラーストーンは2mm程度の厚みから施工できます。コンクリート・タイル・アスファルト・Pタイルなどの上からでも施工可能。リフォームの際、タイルを壊すことなく、タイルの上から施工できます。(玄関の場合、玄関ドアと土間の隙間が2mm以上あることが条件です)

この方法、本当に斬新画期的なんです☆厚みの調節も自由自在なので、段差が気になるところであればバリアフリーにもできます。

 

目地の割れが出にくい。

これはとある店舗で見つけた本物の乱形石貼り。目地のところに割れがあるのが確認できます。

ローラーストーンならモルタルで一体化したものなので、目地に沿って割れるリスクも少ないです。

認定施工店が少ないのが弱点

この施工法、まだまだ全国に浸透はしておらず、認定施工店が少ないのが残念な点です。今現在、北海道に至ってはゼロ。中国四国地方も1店舗ずつ。九州は福岡にしか認定施工店がないのが現状です。本部もやたら施工店を増やすことはせず、1都道府県あたり4社限定と決めているため、じっくりと全国展開していっているところなのだと思います。

ホームページから近くの認定施工店を探せますが、見つからないときは本部に問い合わせれば対応してくれるようです。現地調査や提案、見積もりは無料なので、気軽に相談してみては…?

ローラーストーンHP

ABOUT ME
YU
YU
おうちを建てたい注文者と工務店などのつなぎ役「現場代理人」という仕事をしています。注文者・設計士・大工・業者との打合せから材料発注、現場指示、管理など、円滑に施工完了までをサポートします。義兄のお手伝いでおうち作りのアドバイス記事を執筆中。 子供のことや、奥さん手作りの子供の知育おもちゃも紹介しています。