家を建てた失敗談、第2弾です。前回のリビング編で、『リビングがトイレの隣だと、物音が聞こえる』というところまでお伝えしました。
というわけで、今回はトイレから洗面…少し脱衣も。失敗だった…後悔していると聞く部分と、解決策をお伝えしようと思います。
トイレが玄関に近い
家に帰ってすぐにトイレに行ける。特に子供が小さいうちは、家に帰ってきてホッとした瞬間、玄関でおもらし…ということもありますよね?そのうえ、出掛ける前にトイレは基本なので、そういった間取りだと都合が良く、希望される方もいます。
玄関や庭先で手が汚れた時、外から帰って来た時など、すぐにちゃちゃっと手を洗えるのも良いですよね。
ただ、お客さんが来て、玄関で話し込んでいるときに入りづらいということは聞きます。レアなケースではありますが…来客が多い&話が長くなる家族がいるお家はご注意ください。
解決策としては…
我慢する。いやいや、2階のトイレへ行ってください。家に1つしかトイレがない場合は、覚悟を決めてください。もしかしたら気を遣って帰ってくださるかもしれません。笑
2階のトイレ、今は一般的ですよね。こういった場合にも助かりますし、トイレが混み合う朝にも役立ちます。2階で寝ている場合は、夜中トイレに起きた時も1階まで来ずに済みます。あと、ノロウイルス、インフルエンザなどに家族が感染した時、患者専用のトイレが作れると感染拡大を防ぐのにも役立ちます。
トイレに物を置く場所が欲しかった。
トイレには洗剤、ブラシ、サニタリーボックスなどは専用のケースがあり、床に置けますが、トイレットペーパー(これは収納ボックスもありますが)や掃除用ウェットシート、芳香剤、消臭スプレー、スマホや時計(トイレが短い女性には必要性を分かってもらえませんが)などの置き場が欲しかったという声もあります。
解決策としては…
建てている途中でも、「ここにニッチを作ってもらえませんか?」と声をかけてみるのも手です。ニッチとは、『隙間』という意味で、そこから、壁をくぼませた、ものを置いたり飾ったりできるスペースのことを言います。私なら、大工工事中、クロスを貼る前までなら応じます。(胴縁が入った段階で、高さは指定できません。)
それが無理な場合、上部に板を渡して置き場を作る。見栄えはよくありませんが、突っ張り棒2本使えば、トイレットペーパーの置き場は簡単にできます。

それでも置き場が足りない場合、時計は壁掛け。芳香剤は置き型ではなく、紐で吊り下げられるものを選ぶと良いかなと思います。
他には壁に取り付けられる飾り棚を付けるのも良いです。小さなものなら100円ショップでも手に入ります。

トイレの手洗い
この必要性が赤ちゃんができると分かってくるかもしれません。おしっこはまだ良いとして、ウンコをしたら石鹸で手を洗うという基本を思い出させてくれるのです。石鹸で手を洗うとなれば、タンクの上についた手洗いだけではできません。
狭くなるから、値段が上がるから付けなくて良いと言っていた方からも、付ければよかったという後悔の声はあがります。
解決策としては…
狭いトイレにも付けられる薄型の手洗いもありますし、付けておくと次の項目(↓)の時にもよかったと思うかもしれません。
ハンドルを手で触らずに水が出るもの(センサー式のものや腕で押すと一定時間水が流れるもの)を選ぶと衛生的です。
洗面所と脱衣所を別にすればよかった
お風呂前に洗面所で汚れ物を洗ったりもするため、脱衣所に洗面所と洗濯機を置く家は多いと思います。それで便利だとは思うのですが、子供が大きくなると、子供がお風呂中、洗面所を使いたい時に脱衣所に入りづらいという問題が出てきます。
特に家族が多いと、洗面所でのドライヤーは次の人がお風呂に入ってからとか、ルールを作っている家もあるのではないでしょうか?他にも、お客さんが手を洗いたい時に、洗濯物や整髪料などでごちゃついた洗面所へ通すのが恥ずかしいというのもあります。
解決策としては…
トイレに手洗いを付けておくと良いかなと思います。子供のお風呂中ははそちらを使う。お客さんもトイレの手洗いへ案内する。お客さんをトイレに案内するのも…と思いますが、ごちゃごちゃした洗面所に案内されるよりは、気兼ねしないかもしれません。
それか、トイレと脱衣所の間に洗面スペースを設けるとどちらを使う時にも動線がスマートです。ただ、トイレを出る時に洗っていない手でドアノブを触ることになるというのが、ウチの奥さん的には嫌なようで…こうする場合は、タンクに手洗い付きのトイレを選ぶと良いのかなと思います。
「1日に洗濯するタオルが1枚増えるね…」主婦目線でそんなことも気にしておりました(^^;)
※トイレの手洗いは基本、お湯は引き込みません。洗面所はお湯が出るようにします。設備屋さんがトイレの手洗いと判断し、お湯が出ないものにされていないか、チェックしましょう。設備屋さんの給排水設備図面で、洗面器のところにある太陽のようなマーク☀、中が白抜きなら水のみ。中が黒塗りのマークが隣にある、もしくは白黒半分ずつのマークならお湯も出ます。
オシャレな手洗い
最近よく見るテーブルに鉢をのせたようなデザインの手洗い器。見た目カッコ良いのですが、使ってみると気付くことがあります。
手を洗った後、水を止めるたびに手の雫が天板にポタポタ落ちる…
ということ。うっかりハンドルを泡の付いた手で触ってしまうと…ハンドルを洗うために水をかけ…天板が大惨事です。
オシャレな居酒屋などでも、ハンドルまわりがベタベタになっているのをよく見かけませんか?

解決策としては…
このタイプの手洗いをネットで検索すると、ハンドルの下にタオルを置いている画像が結構でてきます。みなさんそうやって対処しているようです。
取り付ける前なら、ハンドルを手で回さずに水を出せるものにする。これが良いと思います。センサー式のものや腕やひじで押すと一定時間水が出るものがおすすめです。あと、水が出る直前にレバーがあるものもあります。これならハンドルが鉢の中に入っているので、雫が外に垂れません。
洗い終わった後、床や手洗い周りにポタポタ垂れるのも気になりますよね。手の雫を早く拭き取れるよう、タオルを置く、もしくは掛ける位置もチェックしてみてください。
余談ですがオシャレな蛇口と言えばカクダイです。鉢状の手洗い器もですが、他にも遊び心があるもの(やかん型とか、怒った蛇口とか…)もたくさんあるので、面白いですよ^^一度チェックしてみてください。
洗面の水栓
水と湯が別々のハンドルで調整して温度を調整するタイプでストレスを感じる方がいます。適温に調整しても一度止めると、また調整し直し。水だけを止めてお湯が流れっぱなしになったり、残っていたお湯が出て「熱っ!!」となることもありますよね?

解決策としては…
給湯器の温度をお風呂温度プラス2度くらいにし、高温のお湯が出ないようにしておけば、湯のハンドルをひねるだけで適温が出るようになります。
お風呂温度にプラス2度というのは、お風呂温度と同じにしておくと、入浴中、シャワーが寒く感じるからです。シャワーは空気に触れて、わずかに冷やされてから体にあたる分、湯船の温度で温まった体にはぬるく感じます。なので少し高めの温度の方が良いというわけです。
シャワーでなく、蛇口から出る分には少し熱いと感じるかもしれませんが、やけどするほどではありません。何より風呂前に温度を直す手間を考えればどうってことありません。もっと高い温度がご希望ならば、お風呂温度を誤って高くしないことと、お風呂のシャワー温度を気を付けさえすれば、その温度でもOKです。
お湯の温度調整をレバーやダイヤルでできるものは、『シングルレバー混合栓』『サーモスタット混合栓』などとと言います。手元に給排水・衛生設備の仕様書があればチェックしてみてください。
洗面台のコンセント
最近の洗面台は全面鏡で中に収納がある作りのものが主流になりつつありますが、コンセントも鏡の中にあるものが…いや、中にしかないものが増えています。電動ハブラシ、ヒゲ剃りの充電目的でしょう。
それ以外の使用目的を考えてみてください。ドライヤーはどうでしょう?奥さんはコテやアイロン、ホットカーラーなど使いませんか?鏡を開けないと使えないコンセントでは、コードが鏡に引っかかったり、せっかくの三面鏡が見づらくなったりします。あと、コテやアイロンの置き場が欲しいという要望もよくあります。
解決策としては…
最近、 コテやアイロンが置けるカウンタータイプの洗面台が人気です。コンセントは別で付けることが多いです。 位置としては天板と鏡の間や、開け閉めしても鏡が当たらない位置の壁です。
失敗や後悔は尽きません。使用した時の想像を膨らませて、少しでも失敗・後悔の少ない家になればと思います。
脱衣所・風呂編も書きました。併せて参考にしてください。
