キッチンメーカーの比較、もう一つ人気のメーカーを残していました。
流レールシンクでお馴染みのクリナップです。
というのも、最近新商品が出たので、現物を見てからと思っていまして…誘われていた新商品展示会には行けなかったものの、住設メーカーの感謝祭で出会え、営業さんの話も聞けたので、記事にしたいと思います。
クリナップのグレードとしてはラクエラとクリンレディでしたが、グレードの高いクリンレディの方が今回、モデルチェンジになり、ステディアという名前になりました。32年愛されたクリンレディを今回敢えてリニューアルしたクリナップの新たな挑戦です…
まず、見た目で驚かされました。ツヤツヤ、ピカピカした扉がほとんどだったクリナップから、木目調のキッチンが登場しました。この他にもツヤ消し塗装のクラシカルなデザインのホワイト、ピンク、ライトブルーもあります。
もちろん他のツヤのあるもの、光の反射するキッチンもたくさんの種類があります。取っ手もスタイリッシュなものから、アンティークなものまで8種類から選べます。
クリナップと言えば流レールシンク
これは2015年に誕生して以来、奥様方に評価されているクリナップの代名詞でもあります。ウルトラマンのCMでも話題になりました。掃除のしやすさ、汚れの付きにくさが売りの流レールシンク。
これはモデルチェンジ後もやはり生き残りました。TOTOでも同じような機能”すべり台シンク”がありますが、クリナップの場合は手元~排水口まではくぼんでおり、確実に水の流れが生まれる設計。野菜くずや汚れを効率的に排水口に集められます。
今回、ステディアからはステンレス製だけでなく、人工大理石の流レールシンクが出ました。ただ、汚れが浮き上がる独自のコーティング、『美コート』はステンレスのみのコーティングなので、人工大理石にした場合はステンレス製の網かご部分のみ美コートになります。
美コート以外にもキズが付きにくい特殊なエンボスコート、水の音の静かさもクリナップの特徴です。これもステンレス製のシンクが対象なのでご注意ください。
シンクの三角部分が排水口。ここにピッタリ納まる三角コーナーのオプションもあります。排水口の上に三角コーナーが置ける、三角コーナーの水気がそのまま下の排水口へ。この合理的なところも 良いところです。
自動で水洗いしてくれる換気扇
これ、とても画期的でした。換気扇が汚れてくるとランプが付き、掃除のタイミングを知らせてくれます。
ランプが付いたら換気扇の小さなパネルをパッと開け(1枚目の写真で開いて垂れ下がっている部分です。)タッパーのような容器を取り出し、40~45℃のお湯を入れ、セットし、洗浄ボタンを押すだけで換気扇内部が洗浄できてしまうのです。
もう一つ付いている排水専用タッパーに油汚れが溜まり、それを捨てて洗うだけで換気扇のお掃除終了です。2ヶ月に1度くらいのペースで、1回の洗浄は10分程度。私の中ではこれまでの換気扇の中で一番確実に汚れが取れるのではないかと感じました。
オールステンレスのこだわりと 計算しつくされた収納
クリナップの引出しのこだわりはオールステンレス。底板、側面、レールまでもがステンレス。サビ、水・油汚れが付きにくく、一拭きでキレイになります。熱にも強い。カビや匂いも付きにくく、あの、いわゆる家庭科室のような匂いは長年経っても発生しません。
木製でパネルを貼ったような材質のモノは劣化し、虫にもかじられ、巣を作られたりもしますが、ステンレスなら丈夫で虫も付きにくいです。
火にも強く、衝撃にも強いです。ステンレスは空気中の酸素と結びつき”不動態被膜“というバリヤをつくり、表面に傷が付いても自然に再生する素材。再生と言ってもキズのへこみが元に戻るということではなく、キズを保護するということです。なのでキズが出来ても鉄などのようにその部分からサビて劣化するのを防ぎ、耐久性も高いのです。
収納はどのメーカーもあまり変わらず、どこも大容量だな~くらいしか思っていなかったのですが、営業さんの話を聞いて、これ、ちょっと勉強になりました。
メーカーごとに、引出しの高さが微妙に違っていて、クリナップの場合、一番下の引出しは500mlのペットボトルが立ててしまえる高さであり、これはカセットコンロの上に土鍋を置いて(モノによっては蓋をひっくり返して)しまえる高さでもあるそうです。
カセットボンベも立ててしまえます。パンフレットの収納のページには確かに土鍋やペットボトルが収納されています。他にも中段の引出しにはパスタやワイン、油がが立てて入ります。各メーカーのカタログの収納ページではぜひ、どんなものが入る高さなのかをチェックしてみてください。