家電メーカーでお馴染みのパナソニックですが、キッチンにも力を入れ、他社とは一味違うものを作っています。
グレードが上のものから『L-クラス』『ラクシーナ』『Vスタイル』もう一つリフォームにオススメの『リフォムス』があります。前々回も書きましたがやはり3つあると真ん中が人気で、メーカー側も一番売りたいもの。HPでも“スタンダード”と紹介され、カタログを見ても一番分厚いです。
ということで『ラクシーナ』…楽しーな…ネーミングセンスがいまいちですが、これを中心に紹介したいと思います。
今回はショウルーム(パナソニックだけはショールームでなく、ショウルームと表記されています)にも行ってきたので、画像付きで紹介したいと思います。
パナソニックのキッチンの特徴
他社がやらないことをする斬新さ
トリプルワイドIH・トリプルワイドガス・マルチワイドIH
パナソニックのウリは何と言ってもコレ。
一般的な3つ口コンロは手前に2つ、奥に1つと三角形に配置され、奥が火力も弱く使いづらく、我が家では実質2口で1つが置場のような使い方。出来上がったものとこれから作るものと、鍋やフライパンを置き換えるため、ガチャガチャしがちです。
その常識をくつがえしたパナソニックのコンロは3つが横並び。
横並びのコンロはIH用(トリプルワイドIH)もガス用(トリプルワイドガス)も出ています。火力はやはり1つは弱め(IHの場合真ん中、ガスの場合は左右どちらか選択)であるものの、IHには保温機能も付いています。
嫁もかなり前にCMで見て食いついていました。ごはんはやっぱり一品じゃない…鍋が3つ以上並ぶことも良くあります。我が家ではパスタ(ゆでる鍋とソース用)とポトフや、野菜ラーメン・チャーハン・ぎょうざなどのメニューの時、ゴタつくのを目にします。本物を見てもすごくいいねーっ!!と大絶賛でした。
そしてもう一つ、鍋が3つでも4つでも対応してくれるIHがあります。4つの鍋が横並びに配置でき、真ん中の2つはワイドな鍋に対応しています。これがマルチワイドIH。保温機能もアリ。全てを温かく、ベストなタイミングで食卓へ出せそうです。
『Lクラス』ではこれが進化し、対面操作が可能なものが出ています。向かい合って料理を作ったり、コンロがダイニングテーブルとして使えたり、パーティの時に温めたままでゲストに料理をとってもらえたり…楽しい使い方ができそうです。
横並びの分、気になるのは調理台が狭くなるということ。IHの場合、トリプルでも、ワイドでも端から端まで896mm、ガスなら911mm。一般的な三角形の配置のコンロは600~750mmで、それと比べるとかなり横に長い印象ですが、コンロの手前のスペースが広く、下ごしらえした材料を置いたり、お皿を置いて盛り付けをしたりもできます。
手前が広い分、上画像でも分かるように引出しも付きます。スパイスが立ててしまえない浅い引出しですが、何かと便利な気がします。
あと、フライパンや片手鍋の柄が調理台から飛び出さず、手や体が当たらないのも良いところ。ウチの2歳の娘は熱くなったフライパンを平気で触ろうとします。いつもヒヤヒヤしていますが、手前のスペースが広い分、手をかけて落すことも防げそうです。手を伸ばしても熱くなった調理台に届かないのも良いと思います。
ただひとつ注意が必要なのは買い替え時。コンロ設置時に開ける穴が横並びのコンロ専用なので、買い替え時にオーソドックスなコンロを選べません。選ぶと作業台からシンクまで丸ごとの交換になります。一般的なコンロも選択できるので不安な方はそういうものを選ぶと良いと思います。
まな板キレイ乾燥機
これも斬新。引出し部分に除菌できる乾燥機が付けられます。
まな板はプラスチック製のものに限られていますが、他にふきんやシンクに付けるラックなども収まるように設計されています。
全自動おそうじファン付 ほっとくリーンフード
また出ました。このネーミングセンス…換気扇を切ると自動で油汚れを吹き飛ばし、1ヶ所のプレートに集めることで、一般的なものよりファンの部分に油汚れをためこみません。そのプレートを年に1度掃除。食洗機でも洗えます。吹き飛ばすファンの部分は10年に1度の掃除でOK。
実物も見ましたが、手順も書いてあるし嫁でも簡単に外せました。
スキマレスシンク ムーブラックタイプ
どこのメーカーにもカラ―が選べる人工大理石のシンクはあるのですが、パナソニックの面白い機能は、洗剤ラックがいつもの正面の位置からサイドに移動できること。大きい鍋を洗う時や、排水口の掃除をする時に便利です。
他にもパナソニックらしさ満載
他にもパナソニックでは冷蔵庫のドアカラーを選んでキッチンとコーディネートできます。ボディカラーは3色ですが、ドアはなんと31色から選べます。
他にもディズニーとコラボしているのも特徴です。キッチンだけでなく、ドアやライト、トイレ、洗面、お風呂などにミッキーのシルエット入りの物があります。キッチンではクックスクリーン(ガラス製の油はねガード)とキッチンボード(壁部分)のみ。1種類ずつでさりげないデザインですが、値段は通常の1.5倍ほどに跳ね上がり、さりげなくないです。
細かいところではコンセント位置に家電を使いやすいようにとの配慮が見られます。シンクの手前と、カウンターの奥(フラット対面型はカウンターの向こう側)の2ヶ所にあり、ポットなどは奥のコンセント。ブレンダ―、ハンドミキサーなどはコードが調理台の上を邪魔しないよう、手前のコンセントからと使い分けられます。手前のコンセントは下写真の調理台中央部の三角形の屋根付きの飛び出た部分です。
パンフレットで見ているといいなぁと思っていたのですが、ショールームで見ると、『コンセントなしにした場合、-20,000円』という表記が目立ち、コンセントなしにする人も多いよう。カチッとフラットにしまえるようになっていないので、人によっては骨盤あたりを強打する気が…。ブレンダー、ハンドミキサーなどをよく利用する人以外は外す機能なのかもしれません。
長くなってしまったので今回はここまで。パナソニックは以前、今回とは別の工場併設のショールームにも行ったことがありますが、声だけで食洗機の扉が開くなど、AI化も進みつつあります。
パナソニックに限らず、ここ5年くらいでキッチン業界は劇的な変化を遂げそうな予感がします。また他のメーカーのショールームを覗いたり、新商品の情報など、キッチン選びの記事は、随時情報を更新、追加していきたいと思っています。