建築現場のプロが語る

キッチン メーカーごとの違いを比較!①材質にこだわるタカラ/ウッドワン

前回、キッチンの型について書きましたが、キッチン選びで悩んでいる方はキッチンのメーカー選びにも悩んでいると思います。

ハウスメーカーによっては、オリジナルモデルがあったり、工務店によっては提携しているメーカーがあったりで、メーカー指定ができない場合もあるかもしれませんが…今回はキッチンの材質にこだわるメーカー2社を紹介したいと思います。

 

ホーローならタカラのみ!

ホーローと言えば、鍋、ボウル、タッパーなどの素材でおなじみですよね?特にタッパーは匂い移りがない。オーブン調理ができるなど、愛用者も多いと思います。そんな人気の素材、ホーロー。

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タカラのキッチンはキッチンパネル(正面の壁面)レンジフード引出しの扉とその中までもがホーローでできています。
ホーローは丈夫な金属にガラス質を焼き付けたものです。そのメリットはまず見た目。輝きが違います

 

丈夫で長持ち湿気や熱にももちろん強いです。そしてキッチンとしての何と言っても重要なメリットは汚れがサッと拭くだけで取れることです。油汚れだけではなく、水アカやカビもひと拭きで取れます。

レンジフードのこべり付いた油汚れはゴシゴシと洗えば取れます。洗っても傷が付きにくく、フィルター部分などは小さいので食洗機でも洗えます。

 

他にもホーローにはマグネットがくっつくというメリットもあります。別売ではありますが、『どこでもラック』という名前でたくさんの収納ラックが揃っています。

タオルハンガーやスパイス置き、箸立てやおたまなどを掛けるフック、鍋蓋ホルダーなど種類も豊富で、好きなところにくっつけて使え、自分の使い勝手、収納に合わせてカスタマイズできます。かなり強力な磁石なので、落ちる心配もありません。(むしろ外すのが大変なほどです)
こちらも別売ですが、引出しの中用の間仕切りもマグネット製のものがあります。

 

デメリットとしては、他社のキッチンよりも少しお値段が張ります。しかし、掃除のしやすさなど、お値段以上のメリットがあるのが魅力的です。

他には人によってはピカピカ輝くパネルが部屋に浮くと感じる方もいるかもしれません。その輝きが好きな方もいるので人それぞれです。

 

無垢材ならウッドワン!

無垢のフローリングにこだわる方はキッチンも同じように無垢材にしたいと思う方も多いと思います。カッチリしたシンプルなキッチンから、やわらかな丸みのあるデザインのカントリー調まで、無垢材のキッチン希望ならウッドワンがおすすめです。

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ウッドワンのキッチンは自分の好みにアレンジできるのが一番の魅力です。

 

まず色合い。白っぽいニュージーパインやメープル、ダークブラウンのウォールナット、その中間色のオーク。ニュージーパインに関しては塗装したカラーも選べます(といっても奇抜なカラーはありません。ホワイト、アイボリー、ブラウンなど)。

 

キャビネットの扉がガラス扉にもアレンジでき、チェッカーガラス(中がモザイクのように見えるガラス)にしたり、格子付や、さらにはステンドグラス調などにもできます。

 

取っ手も最近人気のアイアン(錆止め加工もされています)や、シックなヨーロッパの真鍮製。かわいらしい日本の瀬戸物など、たくさんの種類から選べ、自分のオリジナルにでき、より愛着のあるキッチンへカスタマイズできます。

 

換気扇やコンロ、シンクなどもハイセンスなものが揃っており、カタログを見ているだけでもワクワクしてきます。家にキッチンのカタログを持って帰ってきた時、ウチの奥さんもウッドワンのカタログを「いいな~ステキだな~」と一番食いついて見ていました。

 

デメリットは無垢材ゆえの問題。汚れ、湿気に弱いこと。と言っても、塗装はされているので、汚れがすぐに染み込むということではありません。汚れが付いた時には早めに拭きさえすれば問題はありません。

 

日焼けもします。日に当たっていなくとも、だんだんと色は濃くなっていきます。良い意味では”味が出てくる”とも言えます。しっとりと落ち着いた色に変化していくのは、住人も一緒…。無垢のフローリングとも同じように色が濃くなれば、馴染みも良く、それはそれで良いことです。
流通量が少ないため、やはりお高めです。

 

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YU
YU
おうちを建てたい注文者と工務店などのつなぎ役「現場代理人」という仕事をしています。注文者・設計士・大工・業者との打合せから材料発注、現場指示、管理など、円滑に施工完了までをサポートします。義兄のお手伝いでおうち作りのアドバイス記事を執筆中。 子供のことや、奥さん手作りの子供の知育おもちゃも紹介しています。